ナワリヌイ
大阪十三にある映画館シアターセブンにて鑑賞2024年4月4日(水)
監督ダニエル・ロアー
アレクセイ・ナワリヌイ、ユリヤ・ナワリヌイ、他
ロシアの弁護士で政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイは、インターネット上でのプーチン政権への批判で国内外の注目を集め、若者を中心とした反体制派から熱烈な支持を寄せられるカリスマだ。
物語
9年の禁固刑で投獄中、
プーチン最大の敵。
2020年8月、シベリアからモスクワへ向かう飛行機が緊急着陸した。乗客の1人、プーチン政権への痛烈な批判で”反体制のカリスマ”として支持を集めるロシア人政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイが突然瀕死の状態に陥ったのだ。
ナワリヌイはベルリンの病院に避難し奇跡的に一命を取り留めるが、何者かによってロシアの毒物”ノビチョク”が盛られた毒殺未遂事件であったことが発覚する。
プーチン大統領は即座に一切の関与を否定するが、ナワリヌイは自身の命を狙う者の正体を暴くべくチームと命がけの調査を開始する。緊迫の調査現場に極秘密着したカメラは、ナワリヌイが切り込む政府の強大な闇を映し出していく。
ナワリヌイはドイツの病院で回復したのち、ロシアに戻れば拘束、収監されるのを承知で、マスコミを引き連れて帰国の途につく。
2021年1月から現在まで収監中のナワリヌイは、21世紀に強大な力を握る独裁政権に個人が立ち向かうための方法を示しているのだと思う。マスメディア(この映画も当然含まれる)、インターネット、SNSを駆使し、情報を可視化することで、権力の横暴を牽制する。プーチン体制が崩壊し、ナワリヌイが指導者になる時代が来るなら、ロシアもきっと真っ当な国家として立ち直ると期待させる、ポジティブな希望が込められている。
感想
ナワリヌイ氏の奥様であるユリヤ氏の行動力のすばらしさに絶賛。ロシア側の医療体制で、明らかに「時間稼ぎ」の対応をしている状態でした。自分で助けなくてはと動いていたからこそ、ドイツのメルケル首相(当時)は反応して、ベルリンに運ばれたのではないでしょうか。国際社会はそうやって、支援をしているのです。
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